SNSの利用が普及する中、LINEでのやり取りにも世代間の差が見られます。特に句点の「。」の使い方については、若い世代と大人世代で意味合いが異なることがあります。
ガラケー時代から携帯電話を使っている世代はメールの文化を継承しており、挨拶や結びの言葉を使い、文章には句読点も使います。
しかし、若い世代はリアルタイムでのコミュニケーションが主流で、句読点はほとんど使わない傾向があり、LINEで句読点を見ると『堅苦しい』『圧迫感がある』『怒っている』と感じてしまうことがあるようです。
その一方で、若い世代は自分の感情を伝えるために「。」を使うこともあります。
『笑』や絵文字がついていたら普通に話している、『爆笑』がついていたら冗談、『笑』や絵文字がなかったら少しイライラしている、『。』がついていたら怒りを強調している。
このように、そのときの気分が語尾で分かる、表しているということです。
「いいと思うよ笑」なら賛成で、「いいと思うよ。」だと勝手にして!というニュアンスになります。
そしてこのようなルールは相手も理解しているということです。
ここまでの話に、共感する世代もあれば拒否反応を示す世代もあるでしょう。
句読点の使い方によって、世代間で共感したり、すれ違ったりするということです。
ではどうすれば良いのでしょうか。
その答えは「お互いを否定しないこと」だと思います。
若い世代はタイパ(=タイピング速度)の意識が強く、無駄なメッセージは送らず相手を待たせないようにします。これは彼らなりの正義であり、気遣いでもあります。
一方で、大人世代は相手に読みやすく伝わりやすくするために句読点を入れて伝えます。これも相手への気遣いです。
どういうことかというと、どちらの世代も「方法が違うだけでお互いを気遣っている」という共通点があります。
実はどちらもお互いを気遣うという気持ちは同じだということですね。
なので、まずはお互いのやり取りを否定せず、大人世代は若者にLINEするときは句読点を少なくしてみる。逆に若者は、失礼だと思われるかもしれないので最初に挨拶を入れておくなど、違った形で相手を気遣うといいのかもしれません。
もちろん、LINEだけでなく普段のコミュニケーションも大事です。
LINEで怒っているのかなと感じたら、直接会って『ごめん、怒らせた?』『いやいや、そんなことないよ』と話せる関係を築いておくことが理想なのは言うまでもありませんね。